励まし方の日英比較 -電車広告編-

日本の場合


    窓の外を眺めながらずっと考えてる。
              その悩みが晴れますように。


イギリスの場合


    Smile.
               ― You are on CCTV.
   

    笑って。
               ― そのシケたツラ、CCTVに映ってるぞ。



先日イギリスの電車に乗っていたときに見た広告が、日本で見た広告を思い起こさせたので。


日本のは、正確には電車内の広告ではなくて、阪急梅田駅を電車が発車してすぐのところで目に飛び込んできた看板の文字。


結局何の広告だったのかよくわからなくて、多分「払いすぎたお金が返ってくるかもしれません」系の広告じゃないかと思っているのですが、その親身で直球なキャッチコピーに、不覚にもうるっとしたのを覚えています。


席がなくて、手持無沙汰にドア付近に立っている人の視線をターゲットにした、あの設置場所とタイミングは本当に完璧でした。



イギリスのは、優しく励ましてくれたことに感動していると、さらっと皮肉を言ってくる系。
電車のドアにCCTV(防犯カメラ)のシルエットとともに貼り付けてありました。


イギリスはCCTV大国。学校でも道でも教会でも、「CCTVが見てるぞ!」ってめちゃくちゃ主張してきます。イギリス国内のCCTV設置台数は約490万台で、他国と比べて2ケタの差があるって一体どうなってるの。


イギリスのCCTVは監視カメラというよりは、その存在を主張することで、「ここで悪いことしたらまずいな」と思わせる犯罪抑止効果を狙っています。


そのおかげか、イギリスではロンドンのような大都市でも、生身の警察官を見ることは割と少ないんだとか。
フランスはそれと対照的だという話を、先生が酒の席でしていたのですが、そこんとこどうなんでしょう。もし行く機会があったら、ちょっと注意して見てみたいなあと思っています。


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